西洋医学のお医者さんたちも使っている漢方薬！ということで、テレビ朝日「林修の今でしょ講座」で紹介されていた４つの代表的な漢方薬。その4つ目は、「加味逍遥散」（かみしょうようさん）です。

漢方薬は中国で何千年と試され、現在に残っているもの。でもなんで効くのか、理由がはっきり解明されていないものも多いようです。この加味逍遥散も、そんなものの１つ。それでも、「とても良く効く！」と紹介していた医師の新見正則さん(帝京大学准教授)は言っていました。

もちろん体質によって効かない人もいるので（身体に入ったものは小腸で吸収されますが、小腸の腸内細菌が人によって違うので、その相性があるのかもしれないとのことでした）、万能とは言えませんが、ひとつの選択肢として覚えておくといいですね。

更年期障害やホルモンのアンバランスに効く、また自律神経失調症にもいい、とのことです。

ホルモンバランスが閉経などで崩れる更年期の人はもちろん、若い人でも、朝会社に行く気力がでないとかストレスを感じる人に、気持ちを持ち上げてくれるそうです。男性にも更年期があると言われますが、そういうときにもいいそうです。

そして、いわゆる自律神経失調症。実は、自律神経があるのは西洋医学で解明されていますが、よく理由の分からない病気を自律神経失調症と名前をつけているだけで、実態としては良く分かっていないそうです。そういう場合にも、この加味逍遥散（かみしょうようさん）が効くことがあるそうです。

説明してくれていた新見正則さんも、奥さんや周りの女性たちに飲ませて、イライラや更年期障害が解消されたのを見ているそうで、この漢方薬も何故効くかは解明されていないのですが、効く！ということです。

構成生薬は、柴胡(サイコ)、芍薬(シャクヤク)、蒼朮(ソウジュツ)、当帰(トウキ)、茯苓(ブクリョウ)、山梔子(サンシシ)、牡丹皮(ボタンピ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)、薄荷(ハッカ)。柴胡(サイコ)は、発汗・発散を促すそうで、長引いた病気に効くと言われるようです。また当帰(トウキ)は、血流を改善するそうで強壮作用も強いと言われ、不妊治療にも使われたりするようです。

◆４つの漢方薬、ほかの3つは、下記のページでどうぞ。
その1「葛根湯」（風邪・肩こり・痛み退治に）
その2「芍薬甘草湯（しゃくやくかんぞうとう）」（筋肉の痙攣・足のつりに！）
その3「五苓散（ごれいさん）」（二日酔いの特効薬！）

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