加齢黄斑変性と聞いてもあまりピンときませんが、今、欧米で失明の第1原因がこの病気。日本でも予備軍が1200万人いると言われます。目の奥にある、網膜の中心にある黄斑というくぼみが、加齢で異常に膨らみ、光がうまく入らなくなって見えなくなってしまう病気です。

この病気をテーマにした「ためしてがってん」が放送されていました。番組では、健康診断や人間ドッグをちゃんと受けていたにもかかわらず、突然失明してしまった人が・・・。1年以内で症状が急激にすすんだりするため、ある日突然失明してしまう、怖い目の病気だそうです。

でも！これを予防する方法、そして病気の前兆を見つける方法があります！

加齢黄斑変性の前兆、それは、眼球の奥にたまった老廃物「ドルーゼン」の量でわかります。

老廃物「ドルーゼン」は、視細胞の一部がはがれて落ちたカスのようなものですが、それが黄斑のそばにたまってしまうと免疫反応で炎症が起き、その炎症に対抗するため新しい血管ができます。この血管のせいで黄斑周辺がふくらみ、加齢黄斑変性になってしまいます。

ドルーゼンがたまっているかどうかは、眼科で眼底検査を受けて調べることができます。ただ、一般的な健康診断や人間ドッグのメニューにはなっていないので、調べたいときには別に行う必要があります。

「ためしてがってん」では、3人の回答者のうち、ゲストのカンニング竹山さんかなり多く眼球内に「ドルーゼン」がたまっていました。ま高木美保さんも、１か所、小さいドルーゼンの溜まっている場所が見つかっていました。山瀬まみちゃんは、まだ若いから（？）問題はなかったようです。立派！

さて、前兆が見つかったら、どう予防したらいいのでしょうか。答えは、緑黄色野菜をたくさん食べる事。

目の大敵は青い光ですが、青い光から目を守り、「黄斑」の黄斑色素を丈夫にするのは、カロテノイド（特にルテイン）という栄養素です。これは、緑黄色野菜に多く含まれていて、実験でも、カロテノイドを毎日一定量摂取し続けると、半年で約45％も黄斑色素が増加することがわかりました。

ルテインは、ほうれん草・小松菜・チンゲンサイ・ブロッコリーなどに多く含まれ、少量の油と一緒にとれば、吸収率を高めます。より予防効果を高めるために、カロテノイドだけでなくビタミンCも多いパプリカ、ビタミンAも多いにんじん・春菊など、ビタミンEも多いかぼちゃ・パセリなども、おすすめです。これらは、活性酸素を撃退する「抗酸化機能」を高めてくれるんです。

これらのほかにも、牡蠣や煮干し、焼きのりなどにたくさん含まれる亜鉛も一緒に摂るといいでしょう。

目の老廃物「ドルーゼン」がたまっている人は、1200万人もいると言われます。でもドルーゼンがあっても、予防となるカロテノイドを摂っていると発症しない確率も高くなります。毎日の食事でしっかり摂りたいですね。

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