熱中症の症状と予防対策、なりやすい体質「ドライボディ」と、「楽々スクワット」(ためしてガッテン7月15日)

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熱中症の症状と予防対策、なりやすい体質「ドライボディ」と、「楽々スクワット」(ためしてガッテン7月15日)

熱中症とは、カラダの脱水症状。急に気温が高くなる7月に一番多く見られますが、暑い季節は気をつけたいもの。NHKためしてガッテン(2015年7月15日)では、熱中症になりやすい体質の人が多くいることを紹介していました。


nettyu15.png熱中症は、ごく軽い症状だと、労働をしていないのに疲れやダルさを感じ、首筋とか頭がモヤモヤします。また、めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、嘔吐なども見られます。重症の場合は、意識がない、けいれん、返事がおかしい、身体が熱いという症状が見られます。体だけでなく脳の水分も減少し、脳も縮んでしまうのでいろいろな症状が起きます。


軽い熱中症だと分かったら、気をつけて水を摂取すること。国では1日1.2リットルの水を飲むように(食事とは別に)勧めています。また汗をかくと塩分も蒸発するので、適度な塩分の摂取も必要です。(参考:熱中症環境保健マニュアル厚生労働省HPからのリンク先、環境省作成のマニュアル)

熱中症になりやすい体質「ドライボディ」とは


イギリスで2013年にドライボディに関する論文が発表されて以来、世界中で話題になっている「ドライボディ」。「ドライボディ」とは、気をつけて小まめに水分を毎日摂っていても、水分を溜められないカラダの人のことです。日本にも400万~800万人いると言われます。


そのドライボディの人とは、「筋肉量が少ない人」です。ヒトは水分を筋肉に溜めます。筋肉が、水分を溜めるタンクなんですね。なので、そのタンク=筋肉が少ない人は、飲んでも飲んでも水分を体に溜めることはできないのです。


例えば、体重が60キロの標準的な人は、身体に20リットルの水分を溜められます。でも80歳になると、加齢で筋肉が減るので約10リットルしか溜められなくなります。


筋肉量が少ないのは、高齢の人だけではありません。若い人でも筋肉の少ない人は多くいます。そういう人が「ドライボディ」の可能性があり、水を溜められない体かもしれません。


水分は身体にとって大変大事で、必要な水が1%足りなくても、脳に影響がでます。まず身体を守ろうとして、痛みを感じる部分が活発に働くようになります。その結果、痛みを感じやすくなります。また同時に、だるさや、イライラ、集中力低下などの症状も起きます。

熱中症になりやすい、危険な人(ドライボディ)のサイン


筋肉量の少ない「ドライボディ」の人は、一見健康で、日常生活には何の支障もありません。自分がドライボディかどうかは、なかなか分かりませんよね。調べてみたら、「世界一受けたい授業」という番組で筋肉量の計り方をやっていたようですし、またタニタの体重計に筋肉量も計れるというものがありますが、これらは、体脂肪率を元にしているので、今一つ不確かだという口コミもあります。


そこで、ためしてガッテンでやっていた「危険な人のサイン」を挙げてみると、
・口がネバネバする人
・脇の下が乾いている人
・皮膚をつまむと、跡が残る人(手の甲を指でつまんで持ち上げ、離したとき、元に戻るのに3秒以上かかる人)
・便秘気味の人
・体重の急な減少があった人


また、二日酔いになりやすい人も、やや危ないみたいですが、でもお酒に強い人・弱い人(腸の分解酵素の量)がいるので一概には言えないとのことです。


ためしてガッテンでは、ゲストの和田アキ子さん、龍雷太さんは筋肉量はありそうだけれど、山瀬まみちゃんは筋肉が少なく危なそうとのことでした!

熱中症の予防対策のひとつは、筋肉量を増やすこと!中高年でもできる「インターバル速歩」と「楽々スクワット」


つまり「喉が渇いていなくても水分を小まめに摂る」のと合わせて、熱中症の一番いい対策は、「筋肉量を増やす」ことです。筋肉量を増やすには、運動しかありません。


以前「ためしてガッテン」で勧めていた「インターバル速歩」。これは、5か月やれば、高齢の方でも筋肉を50%アップするというのが松本市の実験で実証されています。なので、とてもおすすめですが、暑い季節にインターバル速歩を続けるのはキツイですね。「ためしてガッテン」でも、25度以上の日は、早朝か夜の涼しい時にしてくださいと言っています。


参考:インターバル速歩のやり方

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そこで、今回ためしてガッテンで勧めていたのが、暑い日も雨の日も、室内でできる「楽々スクワット」。これは、倒れないように椅子に手をかけ、スクワットを朝晩それぞれ10回行います。(下図)


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そして大事なのが、どちらの場合も、運動後30分以内に牛乳をコップ1杯飲むこと。これで、筋肉が作られるんですね。(インターバル速歩や牛乳の摂りかたについて、詳しくは、「筋トレになる簡単なウォーキング方法、インターバル速歩」にまとめてあります)


筋肉が適切な量あると、熱失神の予防にもなります(これは、暑い日に、立ち上がったときに倒れてしまう症状。座っていて脚や下半身に溜まっていた血を、立ち上がった時に適切に頭に回せなくなり倒れてしまいます。筋肉があると、心臓に血を戻す力が強くなり、上半身や頭にもすぐ血が巡るので予防できます)。


楽々スクワットが10回出来ない人は、大変筋肉量が少ない人。できる回数から始めて、頑張って少しずつ増やしていくようにしましょう。ただし、膝が悪い人や持病のある人、途中で気分が悪くなったときはお医者さんに相談しましょう。

結論!熱中症の予防対策には、3回の食事をしっかり摂る、水を小まめに摂る、そして筋肉量を増やす


大事なのは、水分をしっかり摂り体に溜めることですが、そのためには、3回の食事をしっかり食べましょう。食事から、基本的な水分補給ができます。その上で、喉が渇いていなくても水分を小まめに摂ること。1日1リットル~1.2リットルが理想です。


そして運動で、水分を溜められる筋肉を作っていきましょう。毎日少しずつでいいので、続けることが大事ですね。


>> 合わせて、『熱中症対策に効く飲み物や水と、スポーツドリンクと経口補水液の違い』の記事も、どうぞ。


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