肩こりが根本的に治らない原因は、肩の筋肉を包む「筋膜」にシワがよっているためだということが、最近の最新医学研究でわかってきました。肩などの筋膜にしわを作る大きな原因に「ストレートネック」があります。

「筋膜」については、こちらの記事に詳しい説明があります。

＞＞　肩こりの本当の原因「筋膜」と、肩こりを根本的に治す竹井式ストレッチ体操

ストレートネックの見分け方や、ストレートネックを改善する効果の高いストレッチ体操を、「ためしてガッテン」（2015年9月9日放送）で竹井仁教授が紹介していたので、ご紹介します。

首の骨は、本来は、頭の重さを分散するために、湾曲しているのが正しい状態です。

ところが、スマホやPCを見る「前かがみの姿勢」を続けることによって、頭のつけ根の後頭下筋群が硬直し、あごを引くのが難しくなり、アゴが上がってしまいます。

その結果、正面を見るときに首全体を前に曲げるクセがついてしまい、起こるのが「ストレートネック」。頑固な肩こりを引き起こします。筋膜のしわを伸ばすだけでは、肩こりは良くなりません。

それを治す方法は、タオルを使ったストレッチ体操。

自分がストレートネックかどうか調べるには、下記のことをチェックします。

１．「あごを引く」ことができない

あごを引くときは、アゴを首の喉元に向けて引きますが、ストレートネックの人は、これができません。首と一緒に前に倒すような感じ（鳥がエサを食べているような感じ）で、首と一緒に動かしてしまいます。

２．耳が肩より前に出ている

＊これはあくまでも目安なので、正確な診断のためにはレントゲンが必要です。

１．両手でタオルを持ち、首の後ろの真ん中に当てる
２．手を斜め上にひっぱり、頭を少し後ろに倒す
３．その状態から、アゴを喉元に引きつける。
　●このとき、タオルが戻らないように気を付ける。

４．この状態を5～20秒キープする。

このストレッチ（あごをひきつける動作）を１日５セット（キープ時間は5～20秒）行うと、ストレートネックの改善につながります。この動作がキツイ人は、ストレートネックの可能性大なので、この体操を続けましょう。

下は、１年間この体操を続けて、ストレートネックを矯正した人のレントゲン写真です。

正常にはまだ戻っていませんが、大分改善されています。人の体は、体操やストレッチなどを継続すれば少しずつでも矯正できるんですね。ちょっと勇気が湧いてきます。

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