ハローワークでのシニアの求人・再就職と、平均給料相場
ハローワークでも、シニアの求人が増えてきているんですね。もうすぐ定年という仕事の大先輩が、定年後の話をしていました。
今は、60歳以上のシニアでも5人に1人が働いている時代。そういえば、70代でもとても元気に週に数回働いている人もいます。現役時代の人脈で新天地を探すことができるといいですが、なかなかうまく行かなかったら、ハローワークで探してみるのも手。シニアの求人も、以前よりグンと増えていて年間20万人以上がハローワークから再就職しているんですって!
ハローワークで仕事を探す就職活動は、一般の人と基本的には同じ。受給資格が認められたら、受給説明会や就職活動、失業の認定などをしてもらい、基本手当を一カ月ごとにもらう仕組みです。その基本手当の金額は、それまでに働いた期間によって違いますが、雇用保険の被保険者期間が20年以上あれば、退職前6カ月の平均給与の45~80%を最大150日もらえます。
ちなみに、ハローワークで再就職したシニアの平均給料は、調べたところ次のようになっています。
東京都のハローワークの場合:60歳~64歳で再雇用された業種と平均給与
(東京労働局「職場別中途採用者賃金情報」2015年1月~3月による)
専門・技術 32万8000円
管理 44万5000円
ジム 31万3000円
販売 22万8000円
サービス 24万9000円
保安 18万7000円
運輸・通信 23万8000円
生産工程・労務 25万5000円
大坂のハローワークの場合だと、販売の業種が25万円となっていて高くなっていますが、他の業種は3,4万円ぐらい低い平均となってます。
シニアの再就職だとやはり以前よりお給料が下がってしまうケースが、ほとんど。ただその場合にも、雇用保険に備わっている「高年齢雇用継続基本給付金」が、転職後の収入減を少しカバーしてくれます。これだと、給与の減額率に応じて、再就職後の給料の最大15%を受給することができるんですね。
でも、仕事をしながら同時に厚生年金を受給する場合は、支給調整が減額される可能性があるので、気を付けたほうがいいです。
またハローワークの他にも、シニア派遣を紹介している民間の会社も増えています。でもシニア派遣の場合は、アピールできる資格やキャリアが明確にないと、実際に再就職を紹介してもらうのは、かなり難しいことが多いのも現実。ハローワークにも、特に専門性があるシニア人材のために「人材銀行」を設置していますが、年間2000件ぐらいしか就職できた実績はないとのことです。
[PR]